病院清掃における新型コロナウイルス感染防止対策研修会
2月2日(火)午後2時30分より、メルパルク京都にて一般社団法人京都私立病院協会主催【病院清掃における新型コロナウイルス感染防止対策研修会】が行われました。
この研修会は、京都府内の新型コロナウイルスの陽性患者を受け入れている病院で、現在医療関係者が行っているコロナ病棟の清掃作業を委託できる業者を増やす目的で行われました。
研修はテーマ別3部構成となっており、最初に『新型コロナウイルス感染症の基礎知識と感染防止対策について』、最新の医療情報とデータを元に、新京都南病院 清水院長よりお話がありました。
細菌は人間の細胞と同じくらいの大きさなのに対し、ウイルスはもっともっと小さく、ウイルスを人間一人の大きさに例えると、その場合の人間の大きさは地球くらいだそうです。
それから、新型コロナウイルスは、ガラスやステンレスの上だと3日間は生きているのだそうです。
テレビやネットなどで流れている情報より、地元のドクターのお話はしっかり頭に入ってくる気がします!
次のテーマは、『手指衛生の方法及び個人防護具の着脱方法について(実習あり)』ということで、京都桂病院 感染管理認定看護師 谷口看護部長にレクチャーしていただき、参加者全員が防護具の着脱の体験をしました。
防護具を着た後はウイルスに見立てた蛍光塗料を塗り、脱いだ後に蛍光塗料が手や衣服についていないかチェックしました。
着る前に手指消毒、脱ぐときは手袋を外した後に手指消毒、最後の最後にマスクを取った後にも手指消毒が必要です!
そして、手指消毒がちゃんとできているかもチェックしていただきました。蛍光塗料を、アルコール消毒液に見立てて、いつも通りに塗り・・・ブラックライトで確認します。
参加者の方に伺ってみると・・・指と指の間や手首に塗れていない部分が・・・結構ありました。と、いうことは、ウイルスが残ってしまっている可能性があるってことです。
そして最後は、当協会より理事・公益事業委員 森委員長が『一般清掃と病院清掃の違い』についてお話させていただきました。
汚染区域であるレッドゾーンの清掃を受託する場合、いつも使用している道具についても管理や仕様に様々な工夫が必要になること、従事者についても特別の教育が必要であること。
また、実際の現場においては清掃従事者が1スタッフとして感じた問題点を病院側に上げることのできる環境作りも大切だと感じました。さらに、この業界の問題点のひとつである、従事者の高齢化についても改めて深く考えさせられました。
今後、またこのような研修が開催される場合は当ホームページや京都協会LINEアカウントでお知らせいたします!
▼資料の一部抜粋